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ANTOR-JAPANの欧州最新記事とアーカイブです。


by goeurope

アーカイブス

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スイス政府観光局


世界遺産の「ランドヴァッサー橋」
初めての修復工事が11月中旬に終了予定


2008年7月に新しい世界文化遺産として登録されたレーティッシュ鉄道のアルブラ線。100年以上前にアルプスの自然を壊すことなく敷設された驚異の鉄道技術、そして鉄道とともに守られてきた山里の暮らしや美しい眺望は、世界中から訪れる多くの人々を魅了しています。そのハイライトともいわれる「ランドヴァッサー橋(Landwasser Viadukt)」は、現在、お色直しの工事中です。

1901年3月から1902年10月、2つの険しい岩壁の間にアルプスの自然石を組み、わずか約20ヶ月で完成された高さ65m、長さ142m(136m)の美しい石橋は、まさに鉄道建築の傑作といわれています。天候の厳しい山岳地で100年以上も風雪に耐えていた橋の、竣工以来、実に106年ぶりの修復工事に取り組んでいます。

世界遺産に認定されたばかりの路線で「グレッシャー・エクスプレス」「ベルニナ・エクスプレス」という人気の絶景ルートでもあるので、1日60本の列車が通過する運行状況はそのままに、夜間作業を組み合わせつつ、今年の3月から11月まで約9ヶ月かけての大工事。その間、赤い布がかけられた状態なので、本来の橋の姿は楽しめませんが、10月中旬までに足場と橋を覆っていた赤い幕は撤去され、11月中旬頃には修復工事が終了する予定です。

スイスが誇る鉄道遺産を未来に受け継いでいくための、世紀の大工事の様子は、毎日ライブカメラの画像で配信されています。

橋工事についてはこちらをご覧ください。

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建設当時のランドヴァッサー橋

by goeurope | 2009-12-01 19:20 | スイス